PTSD（心的外傷後ストレス障害）の治療原理が進歩してきました。
PTSDと言っても、これは、ベトナム戦争の帰還兵だけに適応する話ではありません。
ベトナム戦争に行った兵士が体験した様々な凄惨な出来事。
それと、同じようなダメージを実は私たちの子供の頃に受けていたのです。
私たちの乳幼児期は、未熟で、まさに本能に基づいて生きています。
しかし、私たちを育てた親は、既に大人で知識経験が豊か。
でも、子育てのプロではなくて、子育て初心者。
無我夢中で、子育てをしてくれました。
そこで、本能で生きている、そして、言葉の通じない子供の心が十分に分からず、
子供に様々な恐怖を与えてしまいました。
■乳幼児が感じる恐怖の例
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夫婦喧嘩。
二人が声を荒げ、時には殴り合いも、険悪な空気でいっぱい。
幼い子供達は、兄弟二人で抱き合って、泣きながら恐怖を耐えていた。
共働き。或いは片親。
保育園が終わって帰ってきても家に誰も居ない。暗くなっても独りぼっちで怖い。
親が帰ってきても家事で忙しく、保育園での出来事も聞いてくれず、極度の孤独感。
共働き、或いは片親。近所の祖父母の所に預けられていた。
老人なので活発に動けず、甘やかされ、家で孫が絵本を読むのを遠くから見守っていた。
小学校では休み時間は教室で読書、勉強は出来るが運動出来ず、人間関係も上手くいかない。
こんな話を催眠療法中に良く聞きます。
夫婦喧嘩は、頻回に続き、慢性的な恐怖感と自己評価の低下。
毎日親は帰るのが遅く、慢性的な孤独感と自信の喪失。
運動が出来ない、仲の良いお友達が出来ないという慢性的なストレス。
子供にとっては、非常に辛いものです。
そして、慢性化していくと、本人の中では、それが普通となって、周りのお友達もそうだろうと勘違いして、現在の自分が抱えている問題の原因が分からなくなります。
PTSDも辛いですが、上記を体験した人もかなり辛いです。
この件や解決方法について、更に詳細に記述したページはこちらです。
http://www.radiance.gr.jp/knowledge/hypnosis/basic/shypno101
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