インナーチャイルド
インナーチャイルドとは
インナーチャイルドとは、私達の心の中にいる子供時代の未分化な反応パターンです。
催眠療法では、心の傷を負ったインナーチャイルドを癒やします。
このページでは、どのようにして、インナーチャイルドが心の傷を負ってしまうか、
インナーチャイルドをどのように癒やせば良いか、具体的に説明しましょう。
インナーチャイルドが傷つく原因は、
第一に、
子供は、自分の周りに起こる殆どの出来事は自分が引き起こしていると感じています。
お母さんが怒るのも、喜ぶのも。
大人になると、何でも人のせいにしてしまう人がいますが、子供って、自分のせいにしているんですね。
次に、
子供の頃って、経験や体験、世の中に対する知識がほとんどないですよね。
そこで、間違った解釈をしてしまうんですよね。
さらに、具体的に説明しましょう。
インナーチャイルドを癒やす
1,なぜお母さんに叱られたか分からない
お母さんと子供がいたとします。
お母さんには大きな感情の起伏がありますよね。子供はそれを知りません。
あるとき、子供が絵を描いていたとします。
お母さんは、それを見て、お母さんの機嫌が良いときは、
「~ちゃんは、絵が上手ね。たくさん描いてお母さんに見せてね」と、誉めます。
ところが、お母さんの機嫌が悪いときには、
「~ちゃん、何で絵ばかり描いているの、今日は天気がいいんだから、家の中にいないで、外に行って遊んでらっしゃい!」と叱ります。
子供は、お母さんの感情に起伏があるなどということを知りませんから、何故叱られてしまったのか分かりません。
何だか分からないのに、誉められたり叱られたりする。
こういうことが何度も続くと、子供は叱られたくありませんから、母親の顔色を見て過ごすようになるんですね。
これで潜在意識の中にマイナスのイメージができることがあります。
インナーチャイルドが傷つくと言うことです。
すると、大人になって、自発的にはなにもできない人間になってしまいます。
よく「最近の若い者は、指示するとできるんだけど、自分から進んで何かしようとしないんだから。」と、言われます。
「最近の若い者は」というのは、昔から言い続けられてきましたけれども。
2,お父さん頑張れ
またお母さんと子供が登場します。
親が子供に口癖のように言う言葉、なにがあると思いますか。
「早くしなさい」ですよね。
それが高じると「あなたは愚図ね」になってきます。ネガティブな言葉が90%でしょうか。
子供に向かって、「早くしなさい、あなたは愚図ね」、
「あなたがぐずぐずしていると、お母さん頭が痛くなっちゃうの」
「あなたの愚図をみているとお母さん病気になっちゃうわ」
なんて、場面想像できるでしょう。
すると、子供は、「自分は愚図なんだな」と信じ込みます。
そして、ある時、お母さんが風邪を引いて寝込んだりしてしまうと、
子供は「あ、僕がぐずぐずしているから、お母さん病気になっちゃった」と本当に思ってしまいます。
すると、「愚図の自分は、人を傷つける」と-のイメージが入り、インナーチャイルドが傷つきます。
そして、そのまま大人になっていくと、
「自分は愚図で価値のない人間」
「自分がいると人に傷つける」
「自分は生きていても仕方がない」
というように、自己を卑下し、やがて、自殺にまで至るんですね。
親の何気ない言葉が子供の将来を決定していきます。
こんな時、お父さんがお母さんと子供をしっかり守っていればこんな悲劇は起きません。
でも、厳しいお父さんには、子供はかなりの反感を抱きます。
子供にテストで100点を取らせたいのは、親心です。
しかし、90点取ったのに、間違えた10点を責めないようにしましょう。
小学生になってから、勉強のことを言うのではなくて、
お母さんのお腹の中にいるときから、お父さんとお母さん二人で、子供に声をかけて、褒めていくと良いのです。
そして、生まれてからも、3才までは、保育園や、お爺ちゃんお婆ちゃんに預けず、お父さん一人で働くだけでは収入が足りないかも知れませんが、平日はお母さんが一緒に遊んであげて、お父さんは早めに帰ってきて、帰ってきたら、子供と遊んであげて下さい。
そうすると、インナーチャイルドが傷つくどころか、IQやEQがドンドン上がります。
運動神経も人間性も高まります。
3,長男タイプと次男タイプ
長男タイプと次男タイプの子供がいますね。
長男タイプは、几帳面なんだけれども融通が利かない。次男タイプは、要領がいい。とか。
同い年の長男タイプと次男タイプの子供が道を歩いているとします。目の前で交通事故が起こりました。血が出ていたりします。
それを見て、長男タイプの子は、呆然としてどうしたらいいか分からない状態になってしまいます。
でも、次男タイプの子は「あ、お母さんがいつも言っていた、こういうときは、近くの大人を呼びにいきなさいって」ということで、
大人に知らせにいき、誉められながら帰ってきます。
「まあ、あなたは小さいのに、大人に知らせることができて偉いわね」って。
ところが、それをみていた長男タイプの子は何にもできなかった自分にショックを受けます。
これがマイナスになって潜在意識に入り込みます。
「僕はいざとなると何にもできないんだ」とインナーチャイルドが傷つきます。
この長男タイプの子が大人になったとき、例えば大きな会議での自分の発表の場。
きちんと用意していったはずなのに、ちょっと言葉が詰まったそのときに、何だかわからないのですが昔の感覚がよみがえってきます。
すると、頭の中が真っ白になって、それから、冷や汗状態で、タジタジになったりしてしまいます。
4,エディプスコンプレックス
子供は親のことを一番最初の異性としてとらえます。男の子の母親への感情はエディプスコンプレックスとして有名です。
ギリシャ神話にエディプスという王子が登場します。
占い師が、「王子は長じて王を殺す」と言ったので、王は王子を殺せと部下に命令しました。
部下は、王子を殺すことができず、森の中にかくまいます。
両親の愛を知らない王子のインナーチャイルドは傷だらけです。
成長したエディプスは、ある日森にやってきた、とても素敵な女性を見つけました。
その女性を自分のものにするために、共にいた男性を殺してしまいました。
そして、気がつきました。彼らは自分の両親だったと。エディプスは自分の行為に落胆しました。
叶わぬ母への思いです。
女の子の父親への感情は、あまり有名ではないのですが。同じようにあります。
お父さんと娘さん。
毎日、子供が起きる前に会社に行き、子供が寝てしまってから、家に帰ってきます。
こんなお父さんって多いですよね。
休みの日になると、接待ゴルフとかであまり家にいません。たまに家にいても、疲れています。
そんなときに、娘さんが、「ねえ、お父さん一緒に遊ぼうよ」と、やってきます。
お父さんは自分の娘がかわいいので、疲れた体に鞭を打って、一緒に遊び始めます。
しかし、疲れているのですぐにバテてしまいます。
お父さんは娘に「お父さん疲れちゃった、また後で遊んであげるからね」なんて、軽くあしらってしまいます。
お父さんは、軽い気持ちで言ったのですが、これがマイナスとなって潜在意識に入ることがあります。インナーチャイルドが傷つきます。
大人になって、「お父さんって」が「男の人って」に変わります。
「男の人って、都合の良いときだけ私をもてあそんで、都合が悪くなると、私を捨ててしまうのね」
というわけで、恋愛が成就しそうになると、この気持ちが持ち上がってきて、女性自ら身を引いてしまうんですね。
5,愛情の押し売り
子供は親の愛情を必要としています。
でも、親によっては、愛情の与え方が下手な場合があります。
また、最初の子供には愛情を注ぎますが、3男、3女とかになると、
「子供は、ほっておいても育つ」ということになり、あまり面倒をみません。
或いは、反対に、核家族化してくると、最初の子は、何でも初めてなので、親は子に、どのように接したらよいか分からず、
十分な愛情を与えられなかったり、ノイローゼ的に幼児虐待をしてしまいます。
でも、下の子になると、余裕ができて、可愛がれたりします。
この愛情不足の子は、どうにかして、親の愛情を求めようとします。
泣き虫になってみたり、必要以上にサービスをしたり。
親の注目を自分に向けようとして、1の気遣いをするだけで良いのに、5くらいの過剰サービスをすると、親がこちらを向いてくれる様になったとします。
こういうことが続いているとやがてそれが習慣になってきます。
子供の頃は、親の愛情ほしさの行動も、大人になると、負担になってきます。
あなたの周りにいませんか
「あの人っていい人よね」とよく言われている、「いい人」だけの人。
みんなからいい人ともてはやされるのだけど、恋人がいないとか。
人前ではいい人なんだけど、一人でいるときに何となく寂しそうな人。
このくらいだとあまり被害は大きくならないのですが。
過剰サービスをすることが普通だと思っていると、それが、親切の押し売りになったりする場合があります。
その人は、親切をしているつもりでも、相手には迷惑になっています。
恋愛は、押したり引いたりの駆け引きが相手を引きつけるのですが、押されっぱなしになって、好きよ好きよと言われると、嫌になってしまいます。
このように親の何気ない言動が親の無知が、子供の潜在意識にマイナスのイメージを作ります。すると、インナーチャイルドが傷つきます。
学校では、子育ての方法は教えてくれません。
大人になって、子供の頃のこのとを思い出しても、これらの想い出は思い出せるのですが、それらが、どのように自分の性格を形成してきたかをきちんと知ることはできないんですね。
6,催眠中の意識の仕組み
催眠にかかると、意識が全くなくなって、夢を見ているような状態になると思っている人が殆どです。
しかし、催眠中の意識には、催眠にかかっている子供の部分と、それを眺めている醒めている大人の部分があります。
このような人間の意識の仕組みがあるので、催眠が功を奏します。
年齢退行療法で昔の子供の頃の場面に戻ります。
このとき催眠にかかっている子供の部分が、過去の感情の起伏があった場面を思い出し、再体験しています。
このときに、醒めている大人の部分が、それを見ています。
催眠にかかっている子供の部分は、子供の時と同じように、経験も体験も世の中に対する知識もありません。
無邪気に思い出しています。
ところが醒めている大人の部分は、大人としての経験や体験や世の中に対する知識があります。
そこで、子供の頃のことを再体験して、「ああ、これは、自分が悪かったんじゃなくて、世の中がこういう仕組みになっているんだ。
自分の責任ではないんだ。」ということに気がつきます。
これにより、潜在意識の中にあるマイナスのイメージの部分より大きなプラスのイメージを作って、意識の中に入れることができます。
するとプラスとマイナスで相殺して、幼児期の辛い記憶は消えないのですが、その辛い記憶に過剰反応しにくくなります。これがインナーチャイルドの癒やしです。
鮮明に幼児期を体験
脳は、イメージが鮮明であればあるほど、自分が体験しているのかイメージしているのか区別が付かなくなります。
そこで、催眠療法で、インナーチャイルドの癒やしができるのです。
7、インナーチャイルドの癒やし
インナーチャイルドを目の前にイメージして、下図のようにしてあげると完璧です。
催眠状態になり、大人の自分が、子供の頃の自分を目の前にイメージします。
子供のこの辛かった思いをたくさん聞いてあげます。
そして、共感し、慰め、励ましてあげます。
「大人になったら上手くいくよ」なんて言ってはいけません。
男性の場合は、どう過ごしたら良いか、その方法を示してあげて、
女性の場合は、共感してあげます。
そして、欲しかったものを上げます。
世の中に存在するものでもしないものでも構いません。
お店に売っているものでも売っていないものでも構いません。
それを与え、幼児期の自分が思いっきり喜んでいる様子をイメージします。
そして、ギュッと抱きしめ、喜んでいる幼児期の自分を、大人の自分の心の中に取り込んで上げると
自分の体中に熱い思いが広がります。
潜在意識の中に大きなプラスが入ってきたのです。
このように、年齢退行療法で、幼児期に出来た心の傷を探り、インナーチャイルドを癒やす事ができます。
8,両親との心からの和解
結構多いのが、両親が嫌いという人です。
子供の性格は、両親が作ります。
この時、両親が上手な子育てができれば良いのですが、そうはいきません。
両親も子供の頃があって、そのまた両親に育てられました。
この時、両親が上手な子育てができれば良いのですが、そうはいきません。
これが延々と続きます。
学校で子育て方を教えてくれません。自分の両親からの見よう見まねで子育てをしているのです。
ですから、殆どの両親は、子育てが苦手です。
子育て苦手な両親に育てられると、その子供は十分な愛情を感じられません。
そこで、両親を恨むのです。
そんな時に、催眠の状態になって、
目の前にお父さんが小さかった頃のP君、お母さんが小さかった頃のMちゃんをイメージして、一度に二人じゃなくて、一人ずつやりますが、あなたがちょっとだけ年上になって一緒に遊んであげます。
そして、楽しく遊べるようにP君やMちゃんに教えてあげます。
そして、あなたも一緒に遊んでいると、ぎごちないながら、P君やMちゃんが教えたとおりにやるのです。
可愛い!です。
あなたが子供の頃に、あなたを叱ったりしていた、その両親が自分より小さくて、あなたの教えたとおりにやっているのです。
立場の逆転です。
そうすると、理論的にではなく、心の奥底から、
両親も辛い幼児期があったり、ミスをする自分と同じ人間だった
と言うことが分かるだけ無く、腑に落ちるのです。
催眠状態で行うので、潜在意識の中に大きなプラスがすとんと入ってインナーチャイルドを癒やせるのです。
すると、両親との心からの和解ができます。進んで親孝行がしたくなります。
9,まとめ
時々、辛い幼児期のことを思い出してどうするの、辛くなるだけじゃないとか、
この理由から、催眠療法は危険だとか言う自称評論家・専門家がいます。
通常の意識状態で、辛い幼児期を思い出すと、辛くなります。
きちんとした催眠療法を体験すると、それは大誤解だったと気付きます。
本当に、私達の心の内は傷だらけ、インナーチャイルドが傷ついています。
心の傷は、催眠療法で探れます。そして、催眠療法で大きなプラスを入れることができます。
しかし、通常の意識状態では、下図の「潜在意識の扉」が閉まっています。
そこで、脳の仕組みとして、心の傷を探れないばかりか、心の傷を癒やすこともできません。
そういう仕組みになっているのを知らず、あなたはずっと苦しんできたのです。
通常の意識状態でどうにかしようともがくのは止めて、催眠療法を受けるのが幸せな人生への近道です。
10,催眠療法は受けただけだと思い出にしかならない
その原理と、解決方法は下記の動画をご覧下さい。
催眠療法受けた後は、日々の自己催眠を行っていくと上手くいきます。
「お百度参り」という言葉があります。
雨の日も風の日も休むことなく神社仏閣に通い、願掛けをし続けると、願いが叶うというものです。
潜在意識の状態を良い状態に持って行くには、100日くらい必要なのです。
そこで、ラディアンスでは、催眠療法後のアフターサポートとして
あなたのインナーチャイルドが十分に変化できるようにする凄い無料サービスをしています。
「日々の自己催眠101日間」と言うワークブックと
自己催眠誘導音声をネットからダウンロードして、日々の自己催眠を習慣化していく。
そして、途中でくじけないように、実質6年間のメールサポートがあります。
そこで、催眠の効果がどんどん発揮され、インナーチャイルドが元気になっていきます。
生きがいに溢れ、希望に満ちた人生を送れます。
ラディアンスの催眠療法については、下記をご覧下さい。
https://www.radiance.gr.jp/about/effect-is-steady/#ch2
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