「脳の仕組み」
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「瞑想と退行催眠」 第１８号
２００２年２月２２日発行
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目次
１，今回のトピックス 「脳の仕組み」
２，「ライトボディの覚醒化」の瞑想セミナーのお知らせ
３，ライトボディ アドバンス セミナー のお知らせ
４，退行催眠療法のお知らせ
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◆◆◆ １，今回のトピックス「脳の仕組み」◆◆◆
今回は、脳の仕組みから催眠と瞑想について考えてみましょう。
我々の脳は、右脳・左脳の「大脳半球」と、脊髄へ連なる「脳幹」
と「小脳」から成っています。そして、脳の回りは硬膜、クモ膜、
軟膜という膜で保護されていて、クモ膜と軟膜の間に「脳脊髄液」
が満たされ、脳はその中に浮いたようになっています。深呼吸をす
ると、この脳脊髄液が動き脳の回りの血管の血流を刺激するので、
閃きを促進します。イメージに詰まったら深呼吸ですね。
大脳には約１４０億個の神経細胞が大脳の表面の僅か２ミリの厚
さの大脳皮質に集中していますが、この神経細胞の体積は大脳皮質
全体の３％にも満たないんですね。脳の残りの部分は、脳に栄養を
送る血管や、神経細胞間でデータをやりとりするための神経線維や
伝達を助ける細胞等なのです。そして、データーのやりとりの時に
細胞膜の内側の電位差がマイナスからプラスに変わりますが、この
電位変化が数十万個、数百万個の単位で集積して脳波として観測で
きます。
一般の脳波計で観測される脳波は一個の細胞の変化を測定してい
たのではなくて、脳細胞の集団の電位変化の様子を計っていたので
す。脳波は低い方からδ波、θ波、α波、β波と呼ばれています。
意識が緊張したり、脳が活発に働いていると周波数が高くなり、リ
ラックスすると低くなります。
瞑想や催眠中に、浮かんできた情報をこれで良いのだろうかと疑
ってみたり、これはどんな意味なのだろうかと吟味してしまう人が
います。いろいろ考えてしまうわけですが、そのときの脳波はβ波
です。催眠や瞑想時はθ波やα波の状態が好ましいんですね。考え
れば考えるほど、脳が活発に働いてしまいます。催眠中に浮かばせ
るべき情報は、脳が普段使っている記憶領域や神経線維ではないの
で微弱な信号となります。それに対して、疑ったり吟味したりする
ための情報は普段からよく使っていますので、たくさんのそれも太
い神経線維が使われ大きな信号になります。そこで、考えれば考え
る程、重要な情報が雑音にかき消されてしまいます。
それだけでなく、瞑想や催眠中は普段より集中力が増しています
から、フル回転で脳が働き過ぎて、頭痛がしてくる人さえいます。
瞑想や催眠中は考えずに感じ取ることのみが重要です。
脳のエネルギー源はブドウ糖です。脳の重さは体重の約２％しか
ないのに、消費エネルギー量は、身体全体が使うエネルギー量の約
２０％。すると、成人男性では一日で約６４０ｋｃａｌも必要です。
ブドウ糖の量にして１６０ｇ。しかしながら、血液中に有るブドウ
糖は約１５ｇ。身体全体でもエネルギーが必要ですから、ブドウ糖
を一生懸命かつ定期的に補充しなければなりません。ブドウ糖はご
飯やパンや麺類、砂糖の炭水化物を摂ることにより補充されます。
また、脳の酸素消費量は安静時で身体全体の消費量の１／５です。
身体は運動すると酸素消費量が増えますが、脳は身体の睡眠時の方
が酸素消費量は多いんだそうです。新皮質は眠る脳なんですが、古
皮質や旧皮質は眠っているときも休まず働いています。眠っている
ときも心臓や肺や内臓は動かなければなりませんし、眠っていると
きに記憶が固定されるとも言われています。
そこで、眠くなったらカフェインとコーヒーやお茶に頼りがちで
すが、これでは、脳に鞭を打って働かせているのと同じです。定期
的に胃に負担にならない程度の炭水化物でできたスナックや、甘い
飲み物を適量摂ったり、新鮮な空気を取り入れる深呼吸も重要です。
規則正しい食事や、十分な睡眠が必要なことは言うまでもありませ
ん。アメと鞭を上手に使ってくださいね。
大脳皮質には、生物の進化をたどるようにして、もっとも原始的
な脳である爬虫類型の脳の「古皮質」、次にそれを覆うようにして
旧哺乳類型の脳の「旧皮質」、そして更にそれを覆うように、新哺
乳類型の脳の「新皮質」が形成されています。
爬虫類型とか旧哺乳類型とかと呼んでも、皆無くてはならないも
ので、「古皮質」は本能的欲望や個体維持・種族保存の本能が機能
しています。「旧皮質」は感情のコントロールを、そして、「新皮
質」は言葉を覚えて話したり、高度な文明を創造したりという人な
らではの活動を支えています。身体の感覚器からの信号を受け取っ
たり、運動の指令を出したり、長期記憶や認識を行っています。
古皮質と旧皮質をあわせて「大脳辺縁系」と呼びます。
何だか眠たくなりそうな文章ですが、もう少し我慢して下さい。
目や耳から入った情報は大脳新皮質の後頭葉や頭頂葉に分布して
いる「知覚野」で認識され、その情報が大脳辺縁系にある「海馬」
まで行って記憶の作業に入ります。前頭葉を使って考えた抽象的な
アイデアなども海馬まで情報が運ばれて記憶されます。
しかし、痛み、怒り、恐怖などの心理的な情報、或いは、性的な
快感など古皮質の一部の「視床下部」で感じ取っている情報は、大
脳皮質まで行かず直接海馬に送られ記憶されます。しかも、この視
床下部で感じる情報は、大脳皮質からの情報よりも強烈に記憶され
ます。ですから、体験による喜怒哀楽が伴う記憶は長持ちします。
そこで、見たり聞いたり考えたり認識したりした記憶は具体的には
思い出せないが、何となく良い感じがするとか、嫌な感じがしてと
言うことが起こります。 また、反対に感情を先に思い出したり、
何とはなしに感じた感情にどっぷり浸かり込めば、そのときに何が
起きたのかを思い出しやすくなります。
記憶は先ず海馬自身で記憶し、徐々に大脳新皮質の神経細胞に記
憶を移していきます。海馬は３年分の記憶を集積し、大脳新皮質の
側頭葉に移します。その記憶は徐々に脳の上部にあがっていき、頭
頂葉に移ります。海馬自身で「短期記憶」がなされ、大脳新皮質で
「長期記憶」をします。いきなり大脳新皮質で覚えるのではないの
です。脳の記憶容量は大きな図書館の蔵書を全て記憶してもまだ余
裕があるそうです。
催眠や瞑想時にしっかり過去を思い出すためには、浮かんできた
感情にどっぷり浸かり込めばいいと言うのはこれに由縁していま
す。また、過去の出来事を催眠や瞑想で思い出せるのも、この、大
容量の記憶装置があるからです。
ただ、困ったもので、この記憶装置は外界を正確に、そのまま記
憶するのではなく、外界を或るフィルターにかけた情報も記憶して
しまいます。まずは、感情のフィルター。無知や誤解のフィルター。
人間の感覚器の不完全さによるフィルターや錯覚。
例えば、視覚についてみてみましょう。
この図形、縦線が入っている部分と入っていない部分のどちらが長
く見えますか？
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縦線が入っていない方が長いように見えてしまうのですが、実は同
じ長さです。これを錯視と言います、そのほかにもたくさんの錯視
をしています。
人間の得る情報の８０％は視覚情報です。脳が見たものをそのま
ま理解するのではなく、これらの情報を一度「形」とか「色」に分
け、再構成しているためです。脳は一度細分化した情報を構築する
とき、この空白の部分を埋める画像を脳の中で作りだしているため
に、正確さを欠いたり、実際には描かれていないものが見えたりす
る、というわけです。そこで、勘違いがたくさん起こり、現実との
区別無しに、それも記憶してしまいます。
脳の成長が活発な幼児期に失明した人が、成人してから視力を取
り戻しても、正しい空間認知はできません。脳で多くの処理をしな
いと認識できないのです。
目に見えているからそれが事実だろうと我々は勘違いしています
が、実は脳の中で再構成したものなんですね。ですから、同じ物も
人によって違うように認識するのです。
「自律神経」は脳と身体とを結んで、脳からの指令を身体に伝え
る役割を果たしています。眠っている間も休みなく心臓を動かした
り、食事をしたら消化させるために胃腸を動かすなどの働きを、本
人が無意識のうちにしています。ストレスがあるとこの自律神経が
正常に働かなくなってしまうわけです。
自律神経は古皮質にある「間脳」を中枢としてコントロールされ
ています。
本能とか心とか感情的な分野の認識をしたり、判断をしたりする
古皮質は、言葉で論理を構築したり計算をしたりという働きをする
新皮質にくらべて、入ってくる情報に対して反応しやすく、同時に
傷つきやすいことが知られています。ところが古皮質は、新皮質と
違って自覚的には働いていません。ヒトは自覚的な新皮質の働きに
は敏感ですが、無自覚な古皮質の主張は無視しがちになるのです。
これら自律神経系の暴走が内臓に作用すると内臓の病気になりま
すが、脳の中に向かうと脳の正常な機能を損なってノイローゼとい
う心の病気となってしまいまず。いつも悲しい気分から抜けられな
かったり、特に何があるわけでもないのに不安にとらわれるなど、
平常心ではいられなくなるのです。
また、幼児期に受けた心の傷により我々は、様々な人生のドラマ
を展開し、感情を司る旧皮質がその苦しみを訴えますが、心を鬼に
してとか、自己流の人生哲学を作って、新皮質が理性で押さえ込ん
でしまうんですね。
このように、古皮質や旧皮質の大脳辺縁系がもっている欲求と大
脳新皮質の理性と間に葛藤が起こると、意識的には新皮質の理性の
ほうが勝ります。しかし、いつまでも大脳辺縁系の葛藤を理性で押
し殺していると、ついには大脳辺縁糸が暴走を始めて脳の機能障害
を起こし、いわゆる精神疾患の症状を呈するのだと考えられていま
す。
このように、大脳辺縁系が活発に働いていることが穏和な性格を
形成し、的確な判断ができるようになります。幼児期に深い愛情を
両親から注がれた子供は、大脳辺縁系の神経細胞がうまく育つので
温厚な性格になるんだそうです。男性性、女性性の適切な分化もこ
の、大脳辺縁系の働きに依っています。
また、最近物忘れがひどいと嘆いている人もいるかも知れません
が、短期記憶は大脳辺縁系です。長期記憶は大脳新皮質。物忘れが
ひどくても、昔の思い出はよく出てくると思います。
大脳辺縁系の働きの入り口を説明するまでにずいぶんかかりまし
た。まだまだたくさんの働きがあります。大脳辺縁系の働きを正常
に保つことは、豊かな日常生活を行うためには非常に重要なことで
す。
文末ですから何を言いたいのか分かりますね。大脳辺縁系の働き
を正常に保つには、そう、瞑想や催眠が最適です。
次回へ続きます。
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◆◆◆ ２，「ライトボディの覚醒化」の瞑想セミナー ◆◆◆
２００２年４月期 日付
第一回 ２００２年 ４月 ２０・２１日（土・日）
第二回 ５月 １８・１９日（土・日）
第三回 ６月 １５・１６日（土・日）
時間 土曜日１３時～１８時
日曜日１０時～１６時
★原則として、毎月第３土曜日とそれに続く日曜日に
定期的に１年に４期開きます。★
本当の自分を見い出し、あなたの能力を最大限に活かしましょう。
ライトボディの覚醒化の瞑想は、現実に密着した、人生を豊かにす
る技能です。
自分で本を読んだり、単発のセミナーに参加したんだけど、瞑想
が上手にできないと言う話をよく聞きます。まさにその通りで、ス
ポーツも上達したければ、クラブやスクールに通います。英会話も
同様ですね。そうしていくと上達が早く楽しく学べます。
瞑想もきちんとした指導者について、練習していくと良いのです。
そこで、瞑想セミナー。３回のセミナーに出席して、家では教材を
使って一日３０分の瞑想を続けます。
瞑想は技能のなので、練習すればするほど上達します。
現代人のための、あなたに必須のセミナーです。
セミナー参加者のアフターサポートとして、ライトボディのメー
リングリストを設置しています。利用は無料です。
詳細はホームページで。
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◆◆◆３，ライトボディ･アドバンスセミナーのお知らせ◆◆◆
●ライトボディ アドバンスセミナー
ライトボディの覚醒化の瞑想セミナー修了者を対象に、アドバン
スセミナーを開催します。
キャッスルインザスカイはこれらのセミナーについては今のとこ
ろ開催しないそうで、我々アドバンスセミナーのティーチャーにま
かされています。
第一回目 「高次の光をチャネル」
・期日 ２００２年３月２日３日（土日）
・内容 自分が行っているチャネリングの自信をつける。
チャネリングをする。これは、特別な人や能力者のみに可能なこ
とではなく、誰もができる技能です。ライトボディの覚醒化の瞑想
セミナーのお知らせのところで書いたように、スポーツや語学のよ
うに練習すればするほど上手になります。
ところが、独学ではうまく行きません。
例えば、水泳って学校で習ったから、ある程度泳げるのであって、
もし、本を読んだり友人に聞いたりしただけで水の中に入っても、
泳げません。また、義務教育の学校での水泳しかやったことがない
人と、水泳部やスイミングスクールに入った人の泳ぎを比べると、
その技能は大きく異なります。
また、英会話もそうですね。義務教育の学校や塾で習わずに、独
学でやろうと表も先ず無理でしょうし。アメリカに住んでいた日本
人と、日本国内で学んだ日本人との会話力は雲泥の差ですよね。
そこで、今回のセミナーが役に立ちます。実際に参加者同士の一
対一で向き合って、一人が質問し、もう一人がチャネルをして喋り
ます。きちんとした手順を踏んで実際にやってみると、意外に簡単
にできます。
独学だと、手探り状態で進みますので、途中で挫折をしたり、大
きな回り道をしたりして、チャネルのまねごとまでは行きますが、
自信を持ったチャネルまでの到達は困難です。
セミナーで得た自信を元に、日常生活にハイアーセルフやガイド
のメッセージを活かしてください。何度も繰り返すことによって、
そのメッセージの適切さに気付き、内なる自分との信頼関係が確立
していきます。
アドバンスセミナーは催眠館ラディアンス以外でのライトボディの
覚醒化の瞑想セミナー修了者も参加できます。それによりライトボ
ディのメーリングリストの利用が可能になります。
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◆◆◆４，退行催眠療法のお知らせ ◆◆◆
催眠療法をしていて感じることなのですが、幼児期の両親との接
し方によって人生のほとんどが決まってしまうんですね。
私の幼児期は平穏に過ごし問題がありませんので、前世療法のみ
でとおっしゃったいた方も催眠で幼児期に戻ってみると、大粒の涙。
幼児期を催眠で振り返ることって、絶対した方がいいですね、いろ
んなことに気付きしこりを解消しましたと、言われます。
これは、生きていく術として、辛いことを記憶の奥底に追いやり
思い出さないようにしてきてしまっているからです。過去は生ゴミ
とよく言われます。追いやった記憶からも、臭ーいガスが発生して
きて、それにやられてしまっている人を多く見かけます。
もう一つが、「井の中の蛙」状態だった自分を催眠によって気付
くことができます。
催眠療法によって、幼児期に戻り、自分が嫌に感じている性格の
作られた部分を探り、解放することができます。それを年齢退行療
法といいます。
更に、どうしてそのような幼児期を過ごしたか、どうして現在の
人間関係に悩まされているのかは、前世を知ることによって分かり、
解放することができます。これが前世療法です。
自分の両親や、配偶者、恋人、友人知人との過去世での関係を知
り、今世の彼等との人間関係を改善に活かすことはとても重要です。
催眠療法というと、テレビの催眠ショーを思い出すかもしれません
が、催眠ショーは手品と同じエンターテイメント。
催眠療法は、医学界で認めらている療法です。催眠ショーの催眠
とは異なります。
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発行者：催眠館ラディアンス
代表 山崎靖夫
mail: yamazaki@radiance.gr.jp
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