脳科学的に裏付けられた瞑想の効果を楽しもう

「瞑想と催眠療法」■第７４６号
「脳科学的に裏付けられた瞑想の効果を楽しもう」
２０１９年９月１２日発行
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今回は、モントリオール大学の心理学准教授のマリオ・ボーリガード著の「脳の神話が壊れるとき」からです。

プラシーボ効果、瞑想、心と身体の繋がり、催眠、超常現象、臨死体験、神秘体験等についての研究をたくさんの文献から紹介している面白い本です。

巻末の参考文献から、世の中には実に多くのこれらの研究者がいることに驚きます。
それをご存じない方々が「催眠ってアヤシい！瞑想ってどうなの？」と要らぬ躊躇をしています。

本の中に、瞑想についての興味ある記述があったのでお知らせしましょう。
瞑想についての研究は、磁場と電波とコンピュータで画像を作るMRIの進歩によって加速されました。

瞑想によって、脳の機能が向上することは、以前から分かっていました。
それを科学的に明快に説明できる時代になったのです。

最初は瞑想をしている人からの感想が頼りでした。
そして、脳波、MRIと進歩しています。
今後の更なる研究が期待されます。

MRI

■瞑想の研究例
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ハーバード大学の心理学研究者ブリッタ・ホルゼル氏の研究です。
瞑想をしたことがない33人の被験者を集め、MRIで、脳の画像を撮影しました。
その内、16人に1日45分の瞑想を8週間続けてもらい、瞑想を行わない17人と比較しました。
瞑想を続けたグループは、学習や記憶、共感、情動を抑える脳の部位の灰白質の密度が増しました。
瞑想を行わないグループは変化無しでした。

オレゴン大学の心理学者マイケル・ボズナー氏の研究です
45人のオレゴン大生の脳画像をMRIで撮影し灰白質の神経結合の様子を観察しました。
その内の22人には、合計11時間の瞑想を、23人には筋肉を弛緩するリラクセーションを11時間してもらいました。
すると、瞑想をしたグループには、注意力と感情を抑える部位の神経結合が増えていました。
リラクセーションをしたグループには、変化が見られませんでした。

■瞑想の効果
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